どのようなジャンルの番組?

例えば新聞のテレビ欄を見てみましょう。それがなければインターネットの番組表でも構いません。毎日さまざまな番組が各局で放送されています。テレビ局の数は限られていて、毎日同じテレビ局で放送が行われています。

それらは「一日どこかで放送を止めよう」ということにはならないものです。各局とも毎日番組を放送していて、毎日決まった時間に決まった番組が放送されていることもあります。朝と夜は情報番組が、そして昼間はバラエティなどが、夜の食事時にはバラエティやドラマなど、みんなが楽しめるものが放送されているものです。

それらは私たちのライフサイクルを考えられたものでもあります。朝起きて出かけるまで、情報番組を見てその日の話題を仕入れたりするものです。日中仕事している人は、帰宅するまではテレビなどを見ることは少ないでしょう。日中は主婦などが楽しめる番組を提供し、そして夜になればドラマやバラエティなどを楽しんで、その後にその日の出来事をまとめたニュースなどが放送されます。平日と週末で番組の内容が大きく異なるのは、私たちが過ごす時間が違うからでもあります。

そのように「生活に密接に関係する」存在として、テレビやラジオの「メディア」が存在します。現代に生きる私たちはテレビやラジオといった「メディア」共に成長してきたようなものです。子どもの頃からテレビが当たり前のように家にあり、私たちはそれらを見ることで「トレンド」を知ったり、それらを見ることで友人との話題を見つけたりしていたものです。

現在ではインターネットが幅広く活用されるようになり、情報を得る方法がひとつではなくなりました。テレビやラジオ、新聞に代わるメディアとして台頭したのです。大規模なインタラクティブさを持つ「インターネット」は、10年で急速な発展を遂げ、現在ではテレビを見ない日があってもインターネットにアクセスしていることは必ずある、という人もいるくらいです。

昔と現在ではテレビやラジオに求められるものが少しずつ変わってきているものの、それでもそれらの番組はなくなりません。現在では「総合的な」ということはあまりウリにはならず、「何かに特化した番組」が求められています。人の好みは多種多様なもので、インターネットによってそれらを調べ、閲覧することが出来てしまうのが現代です。そのような中で、「誰もが楽しめる」ということは「中途半端」にもなりかねないものです。

ですから、「コンセプト」をしっかり持ち、「軸」のある制作が求められています。それは「ジャンル」という言葉で表してもいいかもしれません。日本のすべての人に対して番組を押し付けることはできないのですから、「好きな人は好き」となってくれるような「特色」が必要なのです。それを打ち出すために必要なのが「軸」であり、「ジャンル」を定義することです。要するに「一言で表現して人に伝えられる番組」であることが大切です。そのような軸がない番組はただあやふやで、無難であり、視聴していても「退屈」になってしまうものが多いのです。そのようなものでは誰も視聴しないということになってしまうので、「色」を打ち出すことが何よりも大切なのです。